看護師の勤務体制について

病棟のある病院で働く看護師は、基本的に毎月シフトを組んで日勤と夜勤を交互に行っていきます。その勤務時間は変則的で、夜勤の場合は2交代勤務体制と3交代勤務体制で時間も大きく異なってきます。

まず3交代勤務の場合、日勤、準夜勤、深夜勤と、3つの時間帯に分けています。具体的な勤務時間は日勤が午前8時から午後4時45分、準夜勤が午後4時から午後12時45分、そして深夜勤が午後12時から翌朝の8時45分という割り振りになっています。それぞれの勤務時間帯には休憩時間が45分ほど入るため、実働が8時間なるように割り振られているのです。都心部の病院によっては電車での通勤を考慮に入れて、準夜勤の勤務時間を短くして深夜勤の出勤と準夜勤の帰宅が終電前にできるように工夫しています。

次に、2交代制の場合、日勤と夜勤の2つに勤務時間を分けることになりますが、その勤務時間は病院によってそれぞれ異なってきます。一般的には12時間ずつで交代していることが多く、例えば日勤が午前8時から午後8時半まで、夜勤が午後8時から翌朝の8時半までとなっています。日勤8時間、夜勤16時間とした勤務時間もあり、その時間の割り振りは日勤が午前8時から午後5時まで、夜勤が午後4時から翌朝の9時までとなります。

ちなみに、日本看護協会は16時間夜勤の場合、2~3時間の休憩を取ることが望ましいとしており、多くの病院では夜勤中の2時間ほどの時間を仮眠時間に設定しています。